2012年7月22日日曜日

尾鷲歳時記(78)

梅雨があけて
内山思考


胡瓜揉み少し水掻きらしきもの  思考

木の上に寝ないと
虫が這う




















尾鷲の梅雨があけた。あけたらあけたで暑い暑い。そんな中、天気になるのを待ちかねていた炭焼きの親方と、山へウバメガシを伐りだしに行った。ニュースでは連日、熱中症の話題が取り上げられている。梅雨あけが発表された日、炭窯のある山の麓のテニスコートで女子学生たちが集団で熱中症になり、救急車が出動して大騒ぎだった(僕はいなかった)そうだ。全員、症状は軽かったようで一安心である。

さて、僕たちは車で一時間ほどの山中に到着すると、リュックを背負って喘ぎ喘ぎ休み休み山腹へ向かった。もうそれだけで一仕事だ。チェーンソーを使っての伐採は、伐れば伐るほど木陰が無くなる訳だから太陽がこれでもかと強い日差しを投げ下ろしてくる。

蝉もやたらに元気だし風も気まぐれにしか吹いてくれない。時間と共に身体から水分が汗と蒸気になってどんどん出て行くのがわかる。もちろんそれは承知の上で、2リットルの麦茶のペットボトルと小さなポットに入れた熱い茶を用意はしている。熱い緑茶は一口啜ると口がさっぱりするのだ。

例によって昼食は10時、暑かろうがどうしようが二合飯の弁当は完食、おやつのドーナツも食べた後は伐った木の上で三尺寝である。脳みそが煮えかけてへろへろになった帰り道、販売機で買ったコーラの美味さと言ったらもう甘露以外の何物でもなかった。

夕食のおかずは胡瓜揉み、胡瓜のどぶ漬けにゴーヤチャンプルーのてんこ盛りだ。これを丸ごと平らげればまた明日も頑張れる。ハハハ。チャンプルーに入れるランチョンミート(スパム)はいつも俳句仲間のS子さんが僕の好きなサロンパス味のドリンク「ルートビア」と一緒にどっさり送ってくれる。
沖縄から届いた新聞

彼女は「こんなのでいいんですか?」といつも電話口で笑うけれど、こちらではどこを探しても見当たらない代物だからとても嬉しい。で僕がもう一つ楽しみなのが宅急便のダンボールの詰め物にしてある「琉球新報」「沖縄タイムス」などの沖縄の新聞である。6月23日(慰霊の日)のものはわざわ
ざ送って貰って隅から隅まで読んだ。